「ねんきん特別便」の確認はがきを返信しても督促ハガキが来る??
日刊ゲンダイ2008年7月15日号によれば、日刊ゲンダイ記者が3月中に「ねんきん特別便」の(確認はがきの)返信をしたにもかかわらず、「現在までにご回答をいただいておりません」という6月19日付けの督促ハガキが届いたとのことです。これはいったい・・・?
ねんきん特別便の督促ハガキ送付のワケとは?
督促ハガキを送られた記者は、不安になって「ねんきん特別便専用ダイヤル」に電話をします(つながりにくい状態のため3日に分けてようやく通話)
そして、督促ハガキの番号と名前を告げると、「届いています」との返事。督促ハガキは4月に作成しているので行き違いがあったかもしれないとの答えでした。
その後記者は真相を聞くために、社会保険庁の年金保険課、企画課とたらい回しをされた挙句元の「ねんきん特別便専用ダイヤル」の社会保険業務センターへ電話。
「督促ハガキを出す前に確認すれば、郵送代や印刷代が節約できたのでは?(原文まま)」との問いに対して「おっしゃる通り、こういう行き違いはないほうがいい。ただ、6月は年1回の年金受給者へ通知書を送る月に当たり、業務が多忙を極めていたこともあります。(原文まま)」
厚労省職員ゲーム、チャット三昧業務外HP閲覧1日12万件
2008年7月13日産経新聞は、「厚生労働省で官用パソコンを用いてゲームやお笑いなど業務と関係のないホームページ(HP)閲覧が1日に約12万件もあったことが12日、分かった」と報じました。(厚労省統計情報部による2008年5月7日インターネットの閲覧状況調査)
ほんのちょっと息抜き・・・と言える件数ではないと思われますし、社会保険庁の上部組織である厚生労働省がこのようなことでは、「業務が多忙を極めて」という言葉も真実味を欠いてしまいます。
参考:厚生労働省による長妻議員についてのネットカキコミ?
(2007年の業務外インターネットネット使用)
督促ハガキ億単位のムダ使い
日刊ゲンダイの試算では、社保庁は4月と5月(2008年)だけで45万4207人に督促はがきを送付し、掛かった費用は1億7200万円だと計算しています。
本当に未回答である人も含まれるために、全部が全部ムダということではないのですが、今回の記者の事例を見てみると、無駄が多いと思わざるをえません。
「電話番号」調査のムダ
ねんきん特別便の確認はがきで「(記入漏れがあるにもかかわらず)訂正の必要なし」に丸を付けて返信した場合、本人に確認の電話をするということがありますが、なんとも奇異なことに、その電話番号は社保庁が1件1件NTTの電話番号サービスにお金を払って聞いているというのです。(電話帳に番号を登録していない人には、派遣社員をを使い戸別訪問とのこと)
民主党山井和則議員は『社保庁に「特別便に電話番号の記入欄を入れるべきだ」と何度も忠告しています。~電話番号を書いてもらえば、一発で済む話じゃないですか。』(同日刊ゲンダイ)としていますが、その通りでしょう。
ねんきん特別便とは?
ねんきん特別便「青色」「緑色」+「灰色」「黄色」?
「ねんきん特別便」返信しても督促ハガキが来る!?