平成19年12月から始まった『ねんきん特別便』の送付。
当初は、年金記録が結びつく可能性の高い人に送付(送付期間は平成19年12月~平成20年3月まで)された「青色(ブルー)」のねんきん特別便と、年金記録に誤りがある可能性の低い「緑色(グリーン)」のねんきん特別便(送付期間は平成20年4月以降)の2種類と言われてきました。
ところが、一部には「青色」または「緑色」のねんきん特別便に加えて「灰色(グレー)」もしくは「黄色(イエロー)」のねんきん特別便が送付されることもあります。
※ここで取り上げた「青色(ブルー)」「緑色(グリーン)」「灰色(グレー)」「黄色(イエロー)」の封筒はこちら「ねんきん特別便:政府広報オンライン」でも確認できます。
なお、「灰色(グレー)」と「黄色(イエロー)」については、厳密にはねんきん特別便ではなく、ねんきん特別便を補足する「年金加入記録の確認のお知らせ」なのですが、政府広報でも4色同列に並べた上で「ねんきん特別便、お手元に届いたら、必ずご回答をお願いします。」と記していますので、ここでは4色とも『ねんきん特別便』として話をすすめます。
4色(「青色」「緑色」「灰色」「黄色」)のねんきん特別便
ねんきん特別便の4色それぞれの色が意味するところとは・・・
封筒の色が『青色(ブルー)』の「ねんきん特別便」
『青色(ブルー)』のねんきん特別便は、社会保険庁のコンピュータに入っている宙に浮いた5000万件の年金記録のうち、その一部につき持ち主である可能性がある人に対して送付されるものです。(発送時期は平成19年12月から平成20年3月まで) この青色のねんきん特別便を送られた人の中には、当初自分の年金記録漏れに気がつかずに、該当がない旨の返答をした人がかなり存在したのですが、基本的には自分の年金記録となりうる可能性が極めて高いと考えられますので、少なくとも社会保険事務所に出向き、自分の年金記録並びに報酬額について確認されることをオススメします。(青色のねんきん特別便の送付対象者であっても年金記録が本人のものと一致しない場合もありますが・・・) |
封筒の色が『緑色(グリーン)』の「ねんきん特別便」
『緑色(グリーン)』のねんきん特別便は、社会保険庁のコンピュータにある宙に浮いた5000万件の年金記録を照合した結果、該当する年金記録がみつからなかった人に対して送付されるものです。 発送時期は平成20年4月から10月までを目処としています。(年金受給者:平成20年4月~5月、現役加入者:平成20年6月~10月を目処) この緑色のねんきん特別便を送付された人は、とりあえずは年金記録が見つかる可能性の低い人たちですが、名前や生年月日が間違って登録されている場合など、年金記録発見の可能性がないわけではありません。そのため、自分の年金記録に確信が持てない場合には、社会保険事務所に出向き年金加入記録並びに報酬額について確かめることをオススメします。 |
封筒の色が『灰色(グレー)』の「ねんきん特別便」
『灰色(グレー)』のねんきん特別便(正しくは「年金加入記録の確認のお知らせ」)は、旧台帳等記録(厚生年金旧台帳の記録(「1,430万件」)と船員保険旧台帳の記録(「36万件」)で昭和29年4月1日以前の退職や転職による統合漏れがあった人を対象に平成20年5月29日に送付されました。 |
封筒の色が『黄色(イエロー)』の「ねんきん特別便」
『黄色(イエロー)』のねんきん特別便(正しくは「年金記録の確認のお知らせ」)は、社会保険庁のコンピュータにある宙に浮いた5000万件の年金記録のうち、当初の照合作業では解明できなかった部分について、次のような未統合記録の解明・統合作業をすすめた結果、持ち主が判明(この段階ではあくまで可能性)した場合に対象者に送付されるものです。 以下、「社会保険庁:年金記録問題への対応策の進捗状況」より抜粋
|
混乱しそうな色の違い
ねんきん特別便の封の色をまとめてみて改めて思うことは、「わけがわからない」ということです。特に「灰色」などは対象者が昭和一桁生まれ以前の方々でしょうから、色違いのねんきん特別便が届いて混乱されることは必至だと思います。せめて「灰色」分だけでも戸別訪問する必要があるのではないでしょうか。
ねんきん特別便とは?
ねんきん特別便「青色」「緑色」+「灰色」「黄色」?
「ねんきん特別便」返信しても督促ハガキが来る!?